2011年10月31日月曜日:2011 JAPAN CUP
ということで
先日行われましたジャパンカップ2011に行ってきました。
行き方はこれまで通り金曜夜京都出発の夜行バスで東京まで行って、
東京から新幹線で宇都宮なのですが
例年通りならこの夜行バスでは大抵寝れません、
寝れずじまいでの宇都宮となっておった昨今のジャパンカップですが、
今年のミユキさんは違う。
なぜ寝れなかったのかというと、スペースが狭くてリラックスできないわけです、
すなわち四列シート、すぐ横に人がいるという席の配置で、隣の人に気を使う、
たとえば姿勢をちょっと変える(布団の中でいう寝返りである)するのにも横の人に気を使うから寝れなかったのです。
もちろん普通に走行音がうるさいとか席が硬いとか寒いとか空気がジトッとしているとか他にも様々な要因はあるわけですが
しかしながら今年はその点を考慮して
三列シート
ちょっと割高の三列シートのバスに乗って行くことにしました。
今までは四列だった席が三列になることで、左右にスペースができて、
横の人に気を使わなくていいわけです!必要なら手を振り回したって大丈夫なのである!
そしたら三列シートなのはいいが、一番前の真ん中なのだった。
よっと待てミユキさんそこはいい席なのではないですか、
ロマンスカーならみんなそこに座りたいもんだ、と思ったあなたは少し甘いです。
一番前は他の席より前にスペースがあって楽というのはあるのはあるのですが、
それは両側だけの話だ。
真ん中は席の前に「事故のときの飛び出し防止の柵兼出入り口に向かう通路の手すり」があって、すごく狭いのだよ!(図1)
(図1)
足を全然伸ばせません。足の形はいわば面接の時のような直角になる形で、全然リラックスできない!横の人は脚をバーンと前にやっているのによ!なんなんだよ!なんでだよ!なんでこんなことになってしまったんだ。尻が痛い!リラックスできないよ!寝れんよ!
前半は律儀に足をそろえて座っていたが、後半は手すりに足を乗せて空中で足を組んだりするなど、アクロバティックな体勢をためしつつ東京へ
どこだよ!
その高速バスがまたトロかった。
例年なら6時50分着のバスでも、ちょっと荒い運転でちょっと早めに着くのがこれまでだったのでそのつもりでいたら、前方のカーテンを閉められても感じる安全運転加減、これはやはりアレかしら、三列などといういわばブルジョワが乗る夜行バスなので乗り心地とかを考慮してゆったりいっていらっしゃるのかしら、
6時50分着予定が、東京駅に着いたのが7時過ぎ、この野郎と思いながら新幹線で宇都宮に着いたのが8時半ぐらい、例年なら8時ごろには着いていてレンタカーで古賀志へヒアウィゴーってなもんですからこの時点で30分のロスだ!
フリーランが見れない!9時スタートのフリーランに間に合わないぞ、
まあいいかフリーランぐらい、オープンレースに間に合ったらいいか、11時までについたらいいか、そういう切り替えは早い男だよ俺は、なんだよこのレンタカーはブレーキがガクガクいうよ!
と思いながらいつもの射撃場駐車場への道へ向かうと、ジャパンカップ側の係員のおじさんに止められる。
なんだと思ったら、この先はレースが始まったので通行止めだという。
たしかに時刻は9時過ぎ、確か交通整理が8時50分からとかだっけ、
いや、あと少し、時間にして1分もないぐらいのところなんで、
しかも別にコースは通らんと思うので、と言ってみても「いんやあダメだ」の一点張り、
まあ決まりは決まりだからしょうがない、どうにかして駐車場へ向かうすべはないものかと聞いたら
「駐車場…?」
と頼りない返答、
アアーだめだもん、このおじさん何も知らんよ、あっちに!駐車場があるんだよ!
「この時間になったら止めろ」としか聞かされていないんじゃないか、
「なんか向こうから行く人もいるみたいだけど…?」というのでそっちに向かったら、アスファルトが終わってガタガタのあぜ道に姿を変える道路。
ええーこんなことってある?ちくしょうあのおっさん、栃木弁を聞き間違えたんだろうか、でも聞きなおす時間も惜しい。
ちょっとはフリーランも見たいのだ!あきらめてはいないのだ!そういうところ女々しいんだ俺は。
そういえばここへ来る道すがら別の駐車場への看板があった、あそこだな、あそこに行こうな、と急いでそちらへ向かう。
行ったことがない駐車場なので不安にかられながら、道に立っていた係員さんに
「こっちの駐車場って今行けます?」と聞いたら
「多分行けるんじゃないすかねえ」
多分てお前。多分てお前。
そして不安になりながら道を進んでいくと、たくさん車が止まっているところにたどり着いた。
係員さんに誘導されるミユキさん。ああーよかった。止められた!
なんでこんな奥に止めさせるかなあ!もっと近くでよかったんじゃないかなあ!
止められたはいいがここに来る予定はなかったのでどこがどこなんだかわからん、
アイホンで見たらわかるんだろうけど、そういうことはあえてしない僕です。
しかしふと見てみるとどうもコースのすぐ横らしい、ここは多気の駐車場であった。
これは怪我の功名というべし、あきらめていたフリーランをなんとか見れそうだとコースへ向かう。
フリーランを先頭きって駆け抜けていったのは少年であった。
小雨が降ったり止んだり、止んだかなと思ったら若干強めに降ったりという天候の中、
外国勢のみなさんがペラペラとしゃべりながら淡々と走っていく。
あれえこんなものなのかフリーラン。僕の知ってるフリーラン(鶴カントリークラブの登りなど)はもっと選手とファンがわちゃわちゃやってるイメージなのに、ここは下り坂だからだろうか。だろう。
登りになってゆっくりになると、選手らがわちゃわちゃするのだろう。
あとアスタナは前日等に試走をしていなかったらしいので普通に試走のつもりで走っているんじゃないか。。。
お
なんだいなんだい。そんな話はどうでもいいってかい。
どうでもいい前置きが長くなりましたが
20周年!宇都宮!
ジャパンカップサイクルロードレース開幕だよ!
ラーション「わ わたしも手袋をしてくるべきでした…。」
モーリ「せやで!こんなさっむさむいのに素手はおっかしやろ〜雨も降ってるしやな〜こんな薄いやつでもアレやでっやっぱあるのとないのとは違うで、グスタフくんも考えてそうでアホやもな〜サドル高いな〜!」
ラーション「でも、それなんか、掃除の時のゴム手袋みたいですね…。」
モーリ「せやろ!せやけどまあ使い心地はけっこうええからまあ使ってるけどやな!しかしサドル高いな君よう折れへんもんや…
フリーランで撮った写真です。
君は写っているかな?
多気の駐車場からスタートゴール地点まではかなり歩くのである。
イメージ的には射撃場からの距離の二倍ぐらい歩く。
コースで言うとジャパンカップ本戦の最終周回のショートカットのコース、残り一キロぐらいのところを歩く。思えば初めてジャパンカップ、ほぼ自転車レース初観戦(その年のツアーオブジャパン大阪ステージが初観戦であろうか、万博公園クリテリウムが初のような気もする)まあここでは初観戦ということにしておくけど、
初めて生で文字通り手で触れられそうな距離で世界レベルの走りを見て、集団の風を感じて、古賀志の雰囲気を感じて、アタックを追撃せんと飛び出した新城選手にぶつかりそうになったりして、一気に自転車ロードレースの本質に触れた思いで、たいへん興奮しながらこの道を歩いて森林公園入口のバス乗り場まで向かったことを思い出す。
ゴール前はこのように細かいアップダウンとブラインドコーナーの連続である。
アタックが決まりやすい要因のひとつであろうか。
会場に着くと、フリーランが終わって、会場内をうろちょろする選手らにきゃあきゃあ言う時間が終わったぐらいの、半端な時刻。
チャレンジレースやってる感じ?いまこれチャレンジレースって感じ?
アアーよかった、オープンレースには間に合いました、後はアレだ別にアレだから、とプレスビブをもらいにプレステントに向かう。なにやらテント内では会見が行われておるようだ。テントのそばにいる人に「プレスビブをもらいに来ましたよ」というと、「プレスビブ…?」という反応だったので、おやあおかしいなと総合案内に行き「プレスビブをください」というと「プレスビブ…?」という反応でたらいまわしにされ半泣きになっているとテントで会見が終わったのか人が出てくる。
さっきプレスビブのことを尋ねた人が選手に声をかけ寄り添って歩く。
アアーあの人通訳の人だったんだ、それは知らんわ、とその他いろいろあって誰が大会のひとかいっちょんわからん感じでなんとかプレスミユキに変身した。
明日チームピットになる場所は土曜はフリーランやチャレンジレースの受付の場所になっている。
男女オープンレースは割と本気カテゴリーなんですが、割とっていうか女子のほうはジャパンカップのイベントの中では事実上トップカテゴリーのレースとなりますが受付は上記の場所からコースを挟んで反対側の各メーカーの物販ブースとかが並ぶ側でちょっと不思議である。
なので選手らは今行われているチャレンジレースが終わるまでそこらへんに待機しておかなければならないので、アップとかがしづらいわけで「だめだわーこりゃ選手にはだめだわー」とぶちぶち言いながらうろうろする選手の横で「ジャパンカップに来たなあ」とわくわくするミユキさん。
\高校生/でおなじみの福本千佳選手
今年はレース会場で見ることはあまりなかったが、最近になってようやくレースに復帰、
このジャパンカップにもお越しになった。
今では高校生ではなく大学の一期生である。同志社である。かんかんどうりつ!
所属も今までのレディーゴージャパンではなく同志社となってジャージも変わって髪も染めて。。。
\大学生/
スタートに並ぶ選手ら。
雨はしとしとと降り、気温は低い。
男女オープンレースは先に男子がスタートして時間差で女子がスタートする。
これは男子のみなさんだ。
男子オープンレースは若手、未来のホープらがその実力を持って名乗りを上げる若手のレースという雰囲気が強く、フォーミュラカーレースで言うとF3とかとなりましょうか、わからん人にはさっぱりわからん例えでしょうが、まあそういうことです。
真ん中の白と赤のジャージは浅田”ユキヤもフミユキもタカシも俺が育てた”顕が率いるエキップアサダの選手。何人か出ている。「いや悪いけどウチの若手マジすごいっすよ。きますよ。」とは関係者の弁である。
その後ろから現れたるは女子オープンレース、二冠を目指す西加南子選手。
スタートに並ぶ女子選手ら。
2,3人足りないものの、日本の速い女子はまあ大抵そろったというこのメンバー。
左の赤い人たちは女子ロードレース界でほぼ唯一といっていいぐらいチームとしてレースに参加してくる「レディーゴージャパン」というチームですが、いかんせん大きなレースで勝負にからんでくる選手というのが、正直いないのだった。強いチームがいるとなんかそれっぽくなっていくと思うのだがなあ、そこの君、レースをやってみないか。
スタートしましたよ!!!
見たらわかるよ。
うるさいよ。
ここは釣堀から少し進んだ、古賀志の入口に当たる薄暗い急勾配の場所になるんですけど
僕はここでアタックがかかるとふんで、例年ここでアタックがかかる、そんな気がする、アタックの瞬間を見たいと思い、ここへ足を運んだわけです。
男子オープンレースで買った小橋勇利選手です。\高校生/である。
雨で、ジャパンカップのコースは苔なども多く、二周目にもかかわらず顔がドロドロである。
落車も多かったという。
女子が来たー!
アタックしろー!
誰かアタックしろー!
しろよー!
上野ー!上野アタックしろー!
上野みなみ選手(黄色い人)は若いのに速い人です。
「うえの」じゃなくて「うわの」だそうです。
しないかー!まああんまり女子のレースでアタックはしないか!よく考えたら!
そして写真を見て気付いたが、ここは「森田正美がんばれ」という去年書かれたペイントがまだ残っている坂であった。今年で引退した森田選手。かっこいい女子選手だったので残念。
そしてこの先頭集団はいわばいつも通りの面子となっている。
めずらしいのは普段はMTBをメインにやっている片山梨絵選手がおること(先頭の選手)
片山選手が出るロードレースは全日本選手権とこのジャパンカップぐらいですかね…
全日本並みにステータスがあるという大会なんだろう。
誰が均衡を崩すのか。均衡を崩さないとあいつが行くぞ!
レースが三周目に入ると雨が激しくなってきた。
厳しい。。。選手も厳しいだろうが僕も厳しいです。
雨対策をカッパしかもってきてなかった。多分あまり降らないだろうと踏んで、
カッパ一枚だけ!
よく考えたら傘とかもってきたらよかったんだ。
レースだから傘とか危ないとか思って傘を持ってこなかったけど、
集団が通り過ぎて次の周が来るまで20分ぐらいあるのだよ!
その間は傘を差しておくべきだったのだよ!濡れていくカメラ!
三周目の古賀志に向かう女子先頭集団。
先ほどからあまり変化はないか
福本選手(後)は後方へ沈んでいくのだった。
コース上の一部には川ができていて、
一見するとシクロクロスか一昨年のジロデイタリアといった様相。
男子オープンレースではアタックや逃げが活発に起きているのか、集団が次々に細かくなっていき、先頭が周回ごとに変わっていく様子。この活発なレース、俺が俺がのレース、まさにF3である。
そしていよいよ女子オープンレースはゴールの時を迎える。
去年は周回数を勘違いしていたが、同じミスを何度も犯す私ではない。
レースは先ほどのからの集団のまま最終局面を迎えるようだ。
女子だけは最終周回はショートカットではなく、下って最終コーナー曲がってからのゴールなんで、この路面で集団でスプリントありきでつっこんでくると怖いなあと思いながら
その下りの方向を見つめる観客。
現地実況もちゃんとあってよい。
おなじみ白戸太郎さんと今中さんである。
今中さんはマイクのだいぶ下のほうを持つスタイル・
時折男子オープンレースの選手が来るのでびくっとするぞ
そして会場に
「おおーっと西加南子が鶴カントリークラブの登りで行ったぞ?誰もついてこれないかあ!」
「ウン 行 き ま し たよね!」という、いつもの二人の口調が森林公園に響く!
単独で最終コーナーを抜けゴールへ突き進む西選手。
雄たけびをあげているように見えるが聞こえなかったので
ヒイーハヒイーッとかであるに違いない
豪快なガッツポーズ
ゴールしてコースの奥へ消えていく西選手
その後方ではやはり最終コーナーで落車
だ
頭打ったんじゃない?誰かついてやって!と今中さんもマイクを通じて心配する。
大丈夫なのか〜
ゴール後からいくらか経って
「だめだもん女子一位の人戻ってこないもの。記者に捕まってるんだろうなあ」
と大会係員の人もやきもきするほどの下りてこなさっぷり。
下りてこい西加南子
僕は魚眼レンズを持っているんです、かっこいい写真が撮れるはずなんです
これのもっとぐわーんてした感じで
雨も加わってこんな感じで、
アアー下りてこない、全然下りてこないわー!ほんと下りないわー!
加南子!下りてきなさい!
ってまあ
まあいいか
ミユキさんは切れるときはすぐに切れるのだ(気持ちが)
まあいいか、まあいいや、
このあと市街でクリテリウムありますやん、
駐車場に早く行かないと満車になっちゃうんだよー
知らない場所でさまようのはイヤなんだよー
駐車場も遠いとこに止めたし…
ほなさいなら…!
ということで森林公園ジャパンカップ会場から宇都宮市街へ到着!
市街といってもホテルに来たわけじゃねえ。
市街でレースするんだっていうから。
ジャパンカップ 女子
ジャパンカップ クリテリウム
ジャパンカップ 王将
ジャパンカップ 1
ジャパンカップ 2
ジャパンカップ 3
l カテゴリー:2011 JAPAN CUP l