2011年11月01日火曜日:レースレポート!
写真は翌日のものです
ロードレースの大会も開かれる伊豆CSC(サイクルスポーツセンター)に突如として現れたUFOかと見紛うような銀色の物体。
今年完成したの伊豆ベロドローム…自転車のトラック競技が行われる場所であった。
そのオープニングイベント(少し前に全日本選手権が行われたけど)として華々しく開催されたのが
トラックパーティ
トラック競技が行われている中で飲めや歌えの大騒ぎ、
ヨーロッパでは頻繁に行われている6日間レース(文字通り6日間トラック競技が行われている中で飲めや歌えの大騒ぎするイベント)を模して、日本では初めてとなる形式の大会というか、祭り、イベントである。
それに行ってきました、もう僕は楽しみで楽しみで、6日間レースというとインターネットのストリーミングで見るばかりで、見ていると、いいなあ、トラックの中で飲めや歌えの大騒ぎ、どんな感覚なんだろう、楽しそうだなあ、と思っていたら、こういうイベントをするって言うから行かねばなるまい。
近づくとまばゆいばかりの光を放つ真新しい外壁!
新しいもの好きの僕としてはこれだけでもう2,3時間はいけます、ここで2,3時間はジッとしていられます、横に見える坊主頭の青年たちは伊豆CSCに隣接している競輪学校の生徒ではないだろうか。
飲み放題!
建物の中に入ると、物販ブースがあって、そこを横に行くと、階段で下に下らされます。
トラックの下を通って中へ行かす気だ!めくりめく期待感、見えてくるベロドロームの天井、自然と足は速まり、階段を駆け上がる!
飲み放題だから気にしない!
じゃーん!
これができたばかりの伊豆ベロドロームだ!
新しい建物のにおいがする、化学物質的なにおいと、全面木張りのトラックコースの木の香りだ。このトラックコースというのは250mバンクといって一周250m、僕が見てきたトラックコース(競輪場)のどれよりも狭いのだけど、最初の印象は「広い」だった。
頭上にそびえ立つ緩やかな曲線を描く天井、複雑で美しい幾何学模様を描く枠組み、そして周りを見渡すと、もちろんトラックが360度囲んでいる。
ここが競技場なのか、否!これはもやは「舞台」であろう。たとえばバレエやオペラが上演される劇場(大ホール)、その舞台といったほうが、これを形容するにふさわしい。。。エンターテイメントが繰り広げられる舞台だ。
って!
って!
画像間違えてたー!飲めや歌えの大騒ぎが楽しくて、画像間違えてた!てへー!
近づくとまばゆいばかりの光を放つ真新しい外壁!
新しいもの好きの僕としてはこれだけでもう2,3時間はいけます、ここで2,3時間はジッとしていられます、横に見える坊主頭の青年は伊豆CSCに隣接している競輪学校の生徒ではないだろうか。たくさんの生徒も見に来ていた。
実を言うとここは実際の入口ではありません…
そこの写真を撮り忘れたので、それっぽいのを載せている形です
建物の中に入ると、物販ブースがあって、そこを横に行くと、階段で下に下らされます。
トラックの下を通って中へ行かす気だ!めくりめく期待感、見えてくるベロドロームの天井、自然と足は速まり、階段を駆け上がる!
じゃーん!
これができたばかりの伊豆ベロドロームだ!
新しい建物のにおいがする、化学物質的なにおいと、全面木張りのトラックコースの木の香りだ。このトラックコースというのは250mバンクといって一周250m、僕が見てきたトラックコース(競輪場)のどれよりも狭いのだけど、最初の印象は「広い」だった。
頭上にそびえ立つ緩やかな曲線を描く天井、複雑で美しい幾何学模様を描く枠組み、そして周りを見渡すと、もちろんトラックが360度囲んでいる。荘厳な風景である。
ここが競技場なのか、否!これはもやは「舞台」であろう。たとえばバレエやオペラが上演される劇場(大ホール)、その舞台といったほうが、これを形容するにふさわしいのではないか。。。エンターテイメントが繰り広げられる舞台だ。
秋の日差しが舞台を照らす
話は外に戻るんだけども。
外ではここらへん名産らしいわさびやしいたけを売っていて。
画面左では焼きしいたけの試食をやっていて。
これが、塩水?をかけて焼いただけのしいたけに、わさびをつけて食べるのだ、
焼きしいたけにわさびとは!と思って食べたらば、大変うまい、ジューシーなしいたけ、たいへんすばらしい、一袋200円。でもなあ。
いまから、15時から20時までトラックパーティを見るぞーって来た人は、入口でしいたけとか買いづらいんじゃないかしら、せめて外じゃなくて中にあったらなあ。
パーティ開始前にはジェリービーンズ
じゃなくてジェリーベリーの選手が、ジャパンカップに続きジェリーベリーを配り歩いていた。
どんだけ持ってきてんジェリーベリー。どんだけ食べてほしいねん。
そして注目すべきはこのコースと観客席の境です。見てください、ほぼ何もない!
僕の知ってる競輪場(びわこのみ)って、二重三重の高いフェンスに囲まれていて、もちろんこれは観客、そして選手の安全を考慮してのことなんだろうけど、あのフェンスの多さで見る気は大幅にそがれるってなもんですが、この伊豆ベロドーム、世界基準のトラックは、柵というものがない!アウト側を駆け抜ける選手の風圧を感じるぐらい近い。近すぎて危ないんじゃないのかと逆にこっちが心配になるほどである。
手を伸ばしたら普通にここまでコースに入れるという。
この250m木の板張りのバンクというのは日本唯一のものなんですけど。
実はこの形式のコースというのが、いまやオリンピックなどの世界大会の基準となっておるそうです。ゆえに、このバンクは飲めや歌えの大騒ぎをする場所としてだけではなく、世界を目指す日本選手たちの実戦的な修行の場となる場所なのであります。そこで飲めや歌えの大騒ぎをします。
このカント角、トラックコース特有のコーナー部分の「傾き」のすごさ、わからないかなあ、伝わらないだろうなあ。上から見たら、まさに「崖」だもの。
数字にしたら「伊豆ベロドームの最大カント角は45度」となるけど、
「45度」ってなんかあんまりすごそうではなくないですか、いうても「崖」といえば「90度」だし、それの半分てねえ、奥さん、ちょっとミユキさん大げさだわねえ、と思われる方もいると思いますが、45度のカント角っていうのはすごいですよ。ここを走るのかよってゾッとします。
これならちょっとは伝わるだろうか、右の水色のラインより右が「普通の平地」で
そこからぐわーっと傾いたコースがあって
そして上に立っている人の大きさで、このカント角が伝わりませんか。
アリーナ席、飲めや歌えの場所にずらりと並べられたテーブルの数々。
このアリーナ席は完売近くまで行ったのだという。14000円ぐらい。高い。
でも僕は思い切ってこのアリーナ席に行った。だってここにあこがれたんだもの、6日間レースを見て、ここにいる人たちにあこがれたんだもの。
今中さん!
一口5000円で作ってもらえるメモリアルプレートは上の階の両ストレート側に飾られています。
そしていよいよ開幕したトラックパーティ!
選手たちはアリーナ席を通って登場!
華々しいライティングがギラギラ、大音響のドンガドンガいう音楽、ここにも現れたサッシャの本領発揮とも言うべき煽りのMC、僕の知っている自転車競技
「身内のみでしめやかに行われる競技」
のイメージとはあまりに違いすぎて、頭がこの状態に慣れるのに時間がかかった。
上の階は空席が目立つのが残念
そしてそして!
このトラックパーティにはなんと!イタリアが生んだロードレースの暴れん坊風雲児
マリオ・チッポリーニ
さんがゲストとして来日されたのです!
絵に描いたような濃さ!ちょい悪さ!普通の男はこんな手の叩き方しないですよ。
イタリアのマフィア映画とかでしか見たことがないですよこの手のたたき方。
入場してきた選手たちはチッポリーニさんとハイタッチしてコースへ入っていく。
チッポ「ペラペラーノ ペラーノ ペッペラッーノ???」
砂田「今夜パーティするんだけど来ない?って言ってます。」
チッポ「ウ ウム」
砂田 パシャパシャ
砂田「今夜は用事があるから無理ってさ。」
チッポ「そんなつれないこと言うなよお!ちょっとだけ!顔出すだけでも!」
チッポ「そこをなんとか!なんとか!なんとかなんないのかなあ!」
このトラックパーティ、日本のレースにしては珍しく?
海外女子レーサーが多く来日されて。よく考えたら僕は外国の女子の自転車の人って初めて見たかもしれない。ふとももがきれいだもの。
会場からはあふれんばかりの「ふともも」コール。(してない)
あと尻が。尻がいいもの。ふくらはぎ。。。やっぱりふとももが。。。長い大腿骨が。。。
キャーフミフミだ
そっちに行くのかよ。。。
なぜか二手に分かれる入場コース。
ユキヤさあん。
このトラックパーティにはロードレーサーも参加なさいました。
というかぶっちゃけ!
僕はトラック競技や競輪にそんなに詳しくないので、ロードレーサー以外の選手は正直ピンとこないんです!ちょっと永井選手とかは聞いたことあるなあ、メダルとった人じゃなかったっけ、それぐらいです…そんな半端な気持ちで来てすいません。
そしてみなさんお待ちかねのテオ・ボス選手が入場
トラックの世界選手権でも勝っていらっしゃるスーパースターだそうです。
だそうですって。
おじぎをなさるテオ様
このテオボス選手はなんかかっこいいって言うんで女子にも大変人気で
「テオ様」とか言われていらっしゃるそうです。
カメラ目線をくださるテオ様
これは今パレードランでゆっくり走っているだけなんですけど。
ああー、普通に走るもんですね、さっき度肝を抜かれたバンクを。
しかもフミフミなんてそんなトラックが専門というわけでもないはずなのに。こわくないものなのかビルの2,3階分ぐらいの高さのあるバンク。。。
実況はいつもよりは気分をアゲめのサッシャ
解説は世界の中野氏とチッポリーニ!
途中にドンガドンガズンドコズンドコとDJパフォーマンスもあってナウい。
これは確か学生のレース中だったと思いますが、学生のレース中にDJプレイとは
高野連が見たら鼻血を出して即倒するレベルのエンターテイメント性。
このほかに沖野修也さんもDJプレイなさいましたが
こういうときにどうふるまっていいのかいまいちよくわからない観客です。
ドンガドンガいいながらライティングがギラギラしている中で、ジッと座ってお酒をいただくといった人々…JAZZでしょうか…それでよかったんだろうか…踊るべきだったんだろうか…僕たちはとりあえずタンゴのような体勢で踊っていましたが、そこにシマノレーシング監督の野寺氏が来たので
「野寺ー!フーフ!フウーフ!」
「はっははっ」
「野寺ー!フウーフ!フッフフゥーフ!」
「ははっはははっ」
などと楽しいやり取りがあったりと楽しい。
これがDJ33QUEENの持ってきたレコードだ!
先頭交代をする時はこんな風にコーナーの高いところにぐわっと上がって集団をやり過ごす。そして集団に戻る時は、高い場所から下に下りる勢いを使って無駄に体力を使わないみたいなことなんじゃないでしょうか。。。
トラックパーティは常に周りを選手が回っている。大体一周10秒から20秒程度の速さですから、まるで水族館の水中トンネルで回遊魚の群れを見ているような感覚、もしくは周りで踊り子が乱舞しているような、淫靡な雰囲気、淫靡だ!トラックパーティはまさに淫靡だ!踊り子…伊豆の踊り子だ!
33周回もあるんだ
と思ってふと気がつくと残り10周になっていたりして。
アリーナ席はトラックより少し低いところにあって、下から見上げるような珍しい視点での自転車レースも新鮮。
みなさんすでにすうす感じていらっしゃるかもしれませんが
そうです!私!ミユキは!飲むことに必死で、
だって飲み放題なんだもん!飲み放題!
レースをねえあんまり見てなかったですね。。。
あんまりっていうか
まあほとんど見ていませんでしたね…「まわってるなー選手。。。」ぐらいでした
時々コース脇に行ってわあわあ言うぐらいで。。。
日本記録も出たそうで。。。
ただね、大変楽しかったです、周りで選手が走っていて、その中でお酒をいただいて、騒いだりして、まさにレースを見に来ているというよりは、パーリィを楽しみに来ている、まさにエンターテイメント、サイクルレースエンターテイメントであると。
華やかなライティングの演出の中で会合を開くチッポリーニ氏と日本ではちょい悪男で有名なジローラモさん。こういうシーン見たことあるもんイタリアのマフィア映画で…
( >Д<)〜
アリーナ席では選手がうろうろしたりするので、そのスキに選手にサインをもらったり記念撮影とかをしてもらえるのだ。
そしてなんというの、あれは、ビュッフェ?ビュッフェとは違うのかしら、バイキング形式でふるまわれたお料理というかおつまみ、僕なんかは何でもおいしくいただくほうですからおいしくいただいていましたが、まあ少しがっかり感があったことはいなめない。
だって、「地元の名産を使った料理を楽しみながら」とかどこかに書いてあったもんだから、「料理は一体何が出るのか」というのは開催前のホットな話題のひとつだったのですが、なんかあれだろう、ゼリーで固めたようなやつが出るんだろう、とかわくわくしていましたが、
この、「あたりさわりのないそれらしいのを出しとけ」感あふれるお料理、おつまみにはやはりすこしがっかりしました。
あと出たのはカレー的なものとマカロニ的なもの(だった気がする)
そこまで豪華なものを出せというわけではなくて、たとえば冒頭でお伝えした焼きしいたけとかおいしかった。焼き魚とか煮物などを出すぐらいの勢いでもよかったのかもしれない。
醤油臭い料理でもよかったのかもしれない。
もしくは季節野菜と季節のお魚のドンガバチョとか
※ドンガバチョ…カルパッチョをわざと間違えたらおもしろいかなあと思った。
一本だけ放置された割り箸が当時の状況ものがたっている
このトラックで使われている木材で作った来場記念品一個500円。
これにサインをもらう人もいましたよ。
先日のジャパンカップで二連覇した西加南子選手のサイン。。。
たぶんwaiwaiさん撮影
トラック競技の花形競技とも言えるマディソンも行われたのだ。
二人一組で走って、一方は全力で走り、もう一方は「トラックを走りながら」休憩し、写真のように手を伸ばしてバトンタッチして走る人交代、の繰り返し。このバトンタッチの瞬間がおもしろくて、「ふんが」と走る人を力いっぱい前に投げ出すのだ。
全力で走る人と休憩する人の混在する混沌としたレース、交代の時のアクションなど、見所満載の華やかな競技で、これぞトラックパーティ、6日間レースの象徴的存在といった競技なのですが、
まあ、この当時(パーティ終盤)の記憶というのはもうおぼろげです…。
マディソン見たかったのに。。。
チッポリーニさんもレースに出たことは覚えていますが相手が日本ナショナルチーム(フガシユキヤ晋一兄さん)だったことは知らなかったですよ。
チッポリーニのピストバイク
完成したばかりの伊豆ベロドロームで行われた、日本では始めての6日間レース的なイベント、サイクルレースエンターテイメント!トラックパーティ。もっと選手が豪華で料理もよかったら最高だったけど、僕は行ってよかった!楽しかった!日本でのこのようなイベントの先駆けとなるであろう今回のトラックパーティに行けたことはよかった。
また次回があるならぜひ行きたい。いや、でも二年に一回とかでもいいかもしれない。
ちなみにレース自体を楽しみたいのなら断然上の席です。
他の写真:
Flickr: TRACK PARTY!
l カテゴリー:レースレポート! l