主な登場人物紹介

☆ブログの内容はフィクションです
実在する人物、
団体とは関係ありません。☆

コンタドール ウィギンス
コンタドール ウィギンス
チャベス ランス
チャベス ランス
アルメイダ キンタナ
アルメイダ キンタナ
ベルナル キッテル
ベルナル キッテル
コルト マーティン
コルト マーティン
バルベルデ サガン
バルベルデ サガン
アラフィリップ フルーネウェーフェン
アラフィリップ フルーネウェーヘン
カヴェンディッシュ ニバリ
カベンディッシュ ニバリ
ログリッチ ベップ
ログリッチ ベップ
マルティン ウラン
マルティン ウラン
フルーム シャバネル
フルーム シャバネル
レムコ ユキヤ
レムコ ユキヤ
カンチェラーラ ジルベール
カンチェラーラ ジルベール
ヴィスコンティ デケンゴルブ
ヴィスコンティ デゲンコルブ
マキュアン ワウト
マキュアン ワウト
ポート ボエックラー
ポート ボエックラー
ポガチャル デュムラン
ポガチャル デュムラン
クネゴ ローラン
クネゴ ローラン
ボーネン ルイコスタ
ボーネン ルイコスタ
便げごー ボーネン
ビンゲゴー ボーネン
栗村監督
サッシャ
監督 サッシャ
谷口 ボーネン
谷口 ボーネン


買おう!

四国サイクリング
ありがたいことにGajA様のムック本四国サイクリングの表紙を描かせていただきました。


たくさん4コマ漫画を描かせていただきました。


ありがたいことに二年連続で4コマ漫画を描かせていただきました。

ワレモノジャージ
ありがたいことにハッピーライディン様からご依頼をいただき、あの絵がサイクリング・ネセサリーになりました!携帯とかを水から守ろう!

ツールドフランス2016
ありがたいことにJSPORTS様のツールドフランスのポスターを描かせていただきました。

ピグモンチャンネル
ありがたいことにピグモンチャンネル様のシクロクロスDVDの表紙を描かせていただきました。レッツシクロクロス!

ミユキジャージ
ありがたいことにミユキジャージが出ました。(販売終了)

LINEスタンプ

メキシコサンショウウオ太郎LINEスタンプ

メキシコサンショウウオ太郎

たいぎいおじさん3LINEスタンプ

たいぎいおじさん3

プラナリア

プラナリア

キドクキノコLINEスタンプ

キドクキノコ

くらげ

くらげ

くらげ

くらげ2

たいぎいおじさん2

たいぎいおじさん2

ちょんまげ兄さん

ちょんまげ兄さん

コウテイするペンギン

コウテイペンギン

2012 南紀白浜チームタイムトライアル



ということで
今年も白浜温泉に行ってきました。写真は去年も行った「崎の湯」です。
去年は大荒れの天気でしたが、今年はご覧の通りの快晴でたいへんよろしい温泉でした。
画面右枠外に温泉があるんですが、そこからの景観は事実上この写真の通りで、温泉というか、もうギリギリ海です。海か温泉かで言ったら海です。
真っ裸に海の風を感じ、時には波しぶきをあびるくらいの開放感あふれる温泉です。
女湯側は海側だけが開放され(てるらしい)、周りからはのぞけないようになっているから安心ですね。
僕が入念にチェックしたから間違いないです。



その後は近くにある千畳敷に行きました。
どうも僕はこの千畳敷が好きである。隆々とした岩肌に男を感じます。
駐車場が広くてタダで空いているというのもポイント高いですね。



今年の白浜は本当に快晴で、白浜の名のとおり真っ白な砂浜!
海もエメラルドグリーンである。
僕は子どもの頃この浜で、海が大荒れにもかかわらずせっかく来たからと泳ぎ、茶色くにごった海でウニを踏みまくって足にたくさんトゲが刺さった思い出がありますって誰が興味あるねんそんな話。




試走に勤しむみなさん。

そしてせっかくだからと旧白浜空港滑走路跡で行われた

JCBF(全日本実業団自転車競技連盟)
第一回 タイムトライアル南紀白浜


に行ってきました。僕は第一回フェチなので見逃せない。
実はというとこれがメインで白浜に行きました。そして第一回フェチというのもあるけど

そうなんです!

今日ここでは、あの!チームタイムトライアルが行われるわけです、そうです!グランツールで見るかっこいいやつです!チーム全員が隊列となって、ローテーションを組みながら最速を目指して全力で走りきる、日本ではめったにお目にかかることができないチーム!タイムトライアル!



これは「すごい風が吹いています」と説明するために撮った写真です。
天気は快晴でしたが、もう、風が、もう風が、すごかった、暴風だった。
それこそ自転車こがなくても進むぐらいの暴風。
そもそもここは空港で滑走路なもんだから、遮るものがない、吹きすさぶ暴風。
滑走路の方向に一日中収まることを知らぬ暴風が吹き続けていました。
すなわち、この滑走路を往復する今日のコース、「超向かい風」と「超追い風」半分半分という、風が最大の敵であり、そして味方でもある、「風のコース」と言っても過言ではないコンディションであった。



暴風なので、「ディスクホイールは使うかなー使わないかなー使ってほしいナー」と思っていたら、いわゆる進行方向からの風なので、各チームディスクホイールを使っていたのですが、二箇所ある「コースの端の折り返し」部分では、ディスクホイールに猛烈な横風を受けることになるわけです。
僕は経験したことはないのですが、このディスクホイール、文字通り普通のタイヤと違って皿みたいになっているホイールは、前からの空気抵抗は軽減するものの、抜ける穴がないので横風にはめっぽう弱く、時には自転車を横から押されるような心持になるという。ツールドフランスなどでも「今日は風がきついからディスクホイールは使わない」などという話を聞くことがありますね。
そういうわけで、コーナー部分では「ひゃああああ」だの「行ける!意外と行けるから!」「きゃあああ。」「いやあああ。」などという声が聞かれ、コースアウトする選手も見られました。



まだできて間もない奈良のチーム、シエルヴォ奈良のみなさんは試走時間ずーっと走り続けてました。そんなに走ったら疲れるだろうというぐらいほんとにずーっと何周も走りこんでいました。今日のレースに向けてというより、チームとしての経験値を積みたいという、そういうふうに見えました。



「ウン今日のタイムトライアルではまず俺が先に切れよう。」
「ふざけんな俺が先に切れる!お前は走り続けろ!」
「熱くなるな。違うぞ。俺はチームのことを思って切れると言っているんだぞ。」
「うそつけこの野郎サボりたいんだろこの野郎。」
「違う。俺は本当にチームのことを思っているんだ。」
※ミユキ自転車にでてくるセリフは大体フィクションです。。。



そこいくとブリッツエンは一周だけして試走を終えていました(僕が見ていた限りで)
これもまた今日のチームタイムトライアルをなんとしても獲りたいという決意の表れかもしれません。なにせ第一回、初開催のチームタイムトライアル、チーム力がそのまま出るといっても過言ではない、言い訳のきかない単純コースでの、THEチームタイムトライアルである。



チームタイムトライアルはJCBFのレースシリーズ「ジャパンプロツアー」の中でいくつかあるカテゴリーの最上位「P1」、サッカーでいうたらJ1みたいなもんですか、そこだけなんで、そのほかの下位クラスE1、E2、E3、女子のF1,F2は個人タイムトライアルとなっております。
去年まではただ滑走路だけでなく、ちょっとシケイン(最高速度を落とすためのカーブのこと、シクロクロスのシケインではない)的なものがあったのですが、今年はもう完全に滑走路一本だけのコース。




この旧滑走路の隣に今の白浜空港があるので時々飛行機が離着陸して
「お。」となるわけです。



タイムトライアルは30秒ごとにスタートする。左前のタイム表示板でで30秒ごとに。。。
機材もガチタイムトライアル仕様でもいいよんという今日のレース。
意外とタイムトライアルと名がついていてもそういう機材はダメよというレースは多く
それだけでもものめずらしいレースである。
タイムトライアルに使う系の機材はまあ大体バカみたいに高いので、持ってる人と持ってない人はいるでしょうが。。。



せっかく手でカウントしているのに機械のほう見るんだもんなぷんぷんといった手。
全員見てるんだもん左を。



そんなことを言っていると「マジなのか右京」でおなじみの片山右京選手がスタート。
E1ですから一番上から一個下という「結構上位クラス」です。
元F1レーサーであることはいまさら言うまでもなく、今年は自らのチーム「チーム右京」を立ち上げ、スーパーGTというモータースポーツのチーム(去年総合優勝したトップクラスのチームである)と、この新しいロードレースチームの監督を兼任しつつ、自分は選手って一体どうなってるんだ右京。



もう脚がエキゾーストパイプみたいになっていますよ右京さん!



「ウーンやっぱり考えたんだけど俺が先に切れるよ。」
「まだ言ってんのかお前。」
「俺はさあみんなに速く走ってもらいたいんだ!勝ってほしいんだよこのチームに!」
「じゃあ別に後ろにくらいついときゃいいじゃないか切れなくても。」
「まあそういうこともできるかもしれないけど、ここは建設的な話をしようじゃないか。」
「お前は切れない。俺が切れる。」
「これだからお前とは話ができないんだ!わからずや!」



女子の一位の人はどうも撮り逃したようです土下座


レバーにばっちりフォーカスがあっている。

向かい風となるのは、スタートして滑走路の端まで行って折り返してから次の折り返しまで、中盤から終盤の始まりにかけてという一番つらいところと言えるでしょうか。そしてもう一方の端で折り返すと、100〜200m追い風を受けつつゴール。個人タイムトライアルは一周だけです。
一周だけなので、誰が速いとか正直全然わからんのだ!





まあそこらへんは正直どうでもいんですが
うそ
どうでもいいは言いすぎた。
いやっ

いや、やはりどうでもいい!うおーっ

僕が見たかったのはこれだーっチームタイムトライアルだ!

ずらっとそろったジャージ!タイムトライアル用のヘルメット!ディスクホイール!
機材はまあ完全にそろっているとはいえないけども
超かっこいいなあ、かっこいいでしょう、かっこいいよねえ、
これねえ、かっこいいわ、かっこいいですよ、これは。
チームタイムトライアルの先陣を切るのはこのチーム右京。
日本の有力勢をそろえる新チーム、そして初開催のこのチームトライアル、
ここはひとつ仕留めて景気づけしていきたいところである。
一部のロードレースファンの間では今はなき某プロツアーチームのジャージに似ているともっぱらの噂である。



そしてその1分後にスタートするのはこれもまた新チーム
キャノンデールスペースゼロポイントである。
ここもまた日本の有力勢を有しなおかつここからヨーロッパにもいかせちゃおうかなーどうかなーと多くの若手を持つチーム、やはりここで一発かましてチーム力を見せて目立ちたいところだ。
一分開けて2チームづつ走る方式のこのチームタイムトライアル、新しいチームで、優勝最有力候補の2チームによって幕を開けられる。



ウオオー来た来た隊列が



ドワーーーッ

ひょーかっこいいー迫力がすごい、普通のレースの集団の迫力もすごいが、
チームタイムトライアルの、「少人数とはいえ完全にひとつに絞られた意思」を持つ集団の迫力ここにありといった心境、最初の1,2周で来てよかったと納得した。



「うへー速いねえ。。。」
「これぐらいブリッツエンも行けるでしょう!」
「まあ言うのは簡単だけどもねえ。」
「なに言ってるんですか!そこまで選手を上げていくのが監督でしょうが!」
「言うのは簡単だよなお前!」
「なんだ!おう!」
「言うのは簡単だっつってんだ!」
「あん!」



栗村監督がJSPORTSの解説でも言っていたが
このディスクホイールの集団の「音」です、これがすごいですねえしびれますね、
ディスクホイールというと一応トラックとかで見たことはありますが
「目の前を集団が」って言うのは初めてで、
「あれ、ジェット機がまた飛ぶな、今日はよく飛ぶな」と思ったらディスクホイールの集団だったと、そういうあんばいです。この音はジェットエンジンのようであった。



このチームTTは後ろからチームカーを走らせていいのだが、運転するのは監督であり、
つまり数分前個人タイムトライアルを走っていた片山右京氏である。



滑走路の約半分、700mほどに渡っていくつかスピーカーが配置され
本部の遠くにいても実況が聞こえるという、日本ロードレース界まれに見る観客向けのすばらしい設準備ですが、肝心の観客がいないのであった。



滑走路を折り返すコースなので交錯する2チームの思い!
1.5キロのコースを10周、1周あたり約2分、平均時速45キロで走り続ける。



4人になってしまった件です!
このチームTTは「3人目の通過タイム」がチームの記録となるので、
この状態が栗村監督がTVでよく言う「切れられるのがあと1人だけという、きつい人にとって非常に悩ましい」ところ!
「切れたい、切れたいけど、切れたらチームに悪い、でも自分以外の人が先に切れたら、もう逃げられない、最後まで行くしかない、どうする、どうする俺、」という状態だワーイ



チーム右京のラストスパート。
チーム右京は隊列のローテーションもスムーズで、非常にきれいなチームタイムトライアルでした。対するキャノンデールはかなり荒削りだがガンガン行くぜという対照的なスタイル。ある意味チームの考え方が見えるのがチームタイムトライアルでありましょうか。



「うしろーっうしろ切れとる!」
「えっ」
という声がほとんどのチームで聞かれました。やはりこのチームTTなんかはそうそう走る機会がないですから、かなりぎこちない。このパールイズミは整っていたほう。



切れるもなにも最初から3人しかおらん。。。


「よしっ決めた!俺は3周目で切れよう!」
「お前いい加減にしろよもう!俺が切れるって言ってるだろう!」
「俺は3周目で切れる。」
「じゃあ俺は2周目で切れてやる!」
「よそうじゃないかこういう無意味なやり取りは!俺が切れる、お前は最後まで走る!」
「いやだ。」
「お前はねえ!わがままばっかり言って!ずっとそうだお前は!」



なんだかんだ言って(言ってない)最後までみんなで走ったシエルヴォ奈良のみなさん(最初から4人)
澤田選手(前から二番目)は去年の舞浜、このコースと同じようなド平坦で単純なコースで1人で逃げ切った独走力のある選手、チームタイムトライアルには貴重な存在であろう。



4人で隊列を組む報道の皆さん。
これが秋に地上波で放送されるというやつだろうか。。。
っていうかシーズン終わりの秋じゃなくて春に放送すればいいのに。。。



全てのチームがそうだが各チームの「TT用の機材をそこら中から集めてきました」感がいい、
ひとりづつのタイムトライアルならホイールは何とかなるかもしれないが、チームTTは一気に何人も走るから機材を用意するのがたいへんですね。
中には、チームで1人だけTTメットにTTバイクというチームもあったりして、
そういう人は大体「うしろー!」と叫ばれていた。



終盤になると陽もだいぶ傾いてきて印象的な風景に。
逆に言うと終盤まで車の中で寝ていました寒いし朝早かったし、整ってないとあんまりかっこよくないし。。。
こういうときに車があると便利ですね、ちなみにここは交通アクセスもいいです。
空港から歩いてこれます。
空港からはね、歩いてこれます。飛行機で来たらもう一発です。



そしてチームタイムトライアル最後に出走するのは宇都宮ブリッツエン。
有力な新チームがふたつもできて、少し影が薄くなったことは否めないのではないでしょうか。
以前の「将来有望な新チーム」も腰を落ち着けて中堅チームといったところ、
このチームタイムトライアルでその権威を知らしめんと、
硬く握るハンドルは栄光への架け橋だ!



この宇都宮ブリッツエンの隊列も非常にうつくしゅうございました。
もうチームとしての存在感に貫禄がありますね、
色が映えますね、夕日に赤い色が印象的でいいですね、
紫の人はなんだ、ヴィオラクロノジャージといって、Jプロツアーでタイムトライアルが一番速い人のジャージだそうです。
そしてブリッツエンと同じ組だったのがマトリックス



ツイテキナサイニポンジーン!

マトリックスの選手が
「ま まりうすさ〜ん、、、!」と叫びながら走っていたが
「もっとやれマリウス」なのか「もうやめてくれマリウス」なのかどっちの意味だったのだろう。しかしさん付けなのかマリウス。



/ま  まりうすさあん。\



序盤は良かったが後半ばてたらしいブリッツエン。



そして第一回南紀白浜チームタイムトライアルを制したのは、新チームのひとつ
キャノンデールスペースゼロポイント
長い、名前が長い、キャノンデールでいいか、
キャノスペ?
シャノンゼロックスだと競合会社なのではないか。ックスでもないし。
「自転車が、自転車がよかったね。。。!」とメーカーへの配慮を忘れない佐藤氏である。
2位はわずか2秒遅れでチーム右京、このことを明日辻善光は「かなりショックだった」と語る。
3位には19秒遅れで宇都宮ブリッツエン。新チームにしてやられたブリッツエン。



ベテランと若手によるチーム、今日のチームTTのローテーションようなアグレッシブでおもしろいレース展開をするチームとなったら日本のレースも大変見ごたえがあるレースになるのではないかなどと言ってみたりなんかして、総合ポイント賞ジャージとアンダー23ジャージを獲得。
文字通り若手とベテランのチームである。すごい光ってますね。



その夜はホテルに泊まって温泉に行きました。
ここは行幸(みゆき!)湯とまぶ湯という二種類の温泉が一箇所で入れるというポイントです。
ふたつの違いはあまりよくわからなかったものの、とにかく湯が熱い、白浜は熱いのか湯が。温泉でおじさんに観光客かと聞かれ、自転車レースを見に来たのだというと、ケイリンみたいなもんかと言われ、いつもなら自転車のマラソンみたいなものだ、と答えるのですが、滑走路をぐるぐる回る白浜のコースのことを思い、「似たようなもんだ」と答えました。

そして翌日はタイムトライアルと同じコースで開催されるクリテリウム!

続きを読む

タイムトライアルの写真をアップしました君は写っているかな?
2012 白浜クリテリウム
l カテゴリー:2012 レースレポート l

l 2012 南紀白浜チームタイムトライアル l

<< 2012 南紀白浜クリテリウム | main | 2012 リエージュバストーニュリエージュ >>