2016年04月05日火曜日:その他
想定外か、想定内か━━━
記念すべき100回目をむかえたツールデフランドル、
もしくはロンドファンフランデーレン、
そのレースの勝敗はいくらか静かに、また、ひとつの激動する世代交代の波を見せ付け、サガンの勝利という形で幕を閉じた。
かつてカペルミュールでボーネンを一撃で打ちのめし、
パリルーベではボーネン集団を四散させた、カンチェの
メガ粒子砲©栗村修
はその勢いを潜め、かつての自分がそうしたように、淡々と先頭を独走するサガン、行けそうで行けない追走でその後塵を拝しつづけ、おそらくはファンマルクに譲られての2位でゴール。
今年がその選手生活ラストシーズン、「2位か」と周囲を「落胆」させる存在感と実力を持って、カンチェのラストフランドルが終わった。
そして100回目のフランドルを勝利したのはラルカンシェルを着たサガン。その姿には「なんでも欲しがるパオロちゃん©栗村修」を重ねずには見られない。
いくつものクラシックレースと世界選手権とオリンピックを制したパオロ・ベッティーニ、彼を追い越す(もしくはすでに追い越している)勢いの彼の栄光のレインボー☆ロードは、このモニュメント初勝利をもって、真の始まりを迎えたのかもしれない。
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